likewise の意味と使い方|Emily in Paris で学ぶ、相手を敬う「私も同じです」のエレガントな返し方

パリの街並み 日常英会話フレーズ

相手から素敵な言葉をかけられたとき、つい “Me, too!” ばかり使っていませんか?
もちろん間違いではありませんが、大人のビジネスシーンや、少しフォーマルな場ではもっとスマートで、相手への敬意が伝わる返し方があります。

それが、ドラマ『Emily in Paris』の自己紹介シーンでも登場した “likewise” です。

エミリーがパリの同僚たちに対して使ったこの言葉には、単なる「私も」を超えた、プロフェッショナルな品格と「お互い様」という対等な精神が込められています。 

今回は、この魔法の一言 likewise の核心的な意味から、ビジネスや日常での具体的な活用法、そして「Me, too」以外の似た表現との使い分けまで、徹底解説します。

Emily in Paris のシーン

物語の第1話、エミリーが冷ややかなパリの同僚たちに向けた自己紹介。 

以前の記事で紹介した「楽しみにしています」というフレーズの中に、実はこの likewise がキラリと光る役割を果たしていました。

“I’m looking forward to getting to know each and every one of you, and, likewise, having you get to know me.”
(皆さん一人ひとりのことを知っていくのを楽しみにしています。そして同じように、私のことも知ってもらえたら嬉しいです。)

この一言、単に文章を繋いでいるだけではありません。エミリーがこの言葉を挟んだのには、高度なコミュニケーション戦略が見え隠れします。


「一方的」を「双方向」に変える魔法

もしエミリーが likewise を使わずに「私のことも知ってほしい」とだけ言っていたら、少し自己中心的な、あるいは押し付けがましい印象を与えていたかもしれません。

しかし、ここに likewise(同様に) を置くことで、「私があなたたちを知りたいという気持ちと、あなたたちが私を知るというプロセスは、等しく価値があるものです」というメッセージに変わります。

アウェイな環境で「新入り」として挨拶する際、謙虚でありながらも対等な関係を築こうとするエミリーの知的なスタンスが、この一単語に凝縮されているのです。

▼ あわせて読みたい!エミリーの自己紹介を支える名フレーズ
 I’m looking forward to ~の意味と使い方|「楽しみにしている」の自然な英語

likewise の意味と基本ルール

✔️ 基本の意味:同様に / 私もです

likewise = 「同じように」「同様に」「こちらこそ」

語源を分解すると、“like”(同じように)+”wise”(やり方・方向) となります。
古英語において -wise は「方向」や「方法」を意味していました(Clockwise:時計回り、などがその名残です)。
つまり、likewise は「相手が示した方向や気持ちと同じ方向を、私も向いていますよ」という、非常に美しい成り立ちを持つ言葉なのです。

✔️ 「Me, too」との決定的な違い

最大の違いは、その「品格(フォーマル度)」「知的な響き」です。

  • Me, too: 主に感情の同意に使われます。友達同士やカジュアルな場面では最適ですが、ビジネスシーンや格上の相手に対しては、少し語彙力が乏しく、子供っぽい印象を与えてしまうリスクがあります。
  • Likewise: 相手の「言葉」や「行為」をそのまま丁寧にリピートして返す響きがあります。ビジネス、初対面、フォーマルなパーティーなど、「プロフェッショナルとしての礼儀」を示したい場面で最も輝く表現です。

そのまま使える!likewise の実践パターン

1. 挨拶を「お返し」する時(一言で返す)

相手から好意的な言葉(褒め言葉や挨拶)をかけられた際、”Likewise.” と一言返すだけで、会話の質がぐっと上がります。

  • パターンA:初対面の挨拶で
    Person A: “It was a pleasure meeting you.”
    (お会いできて光栄でした。)
    Person B: “Likewise.” (こちらこそ光栄です。)
  • パターンB:期待を伝える時
    Person A: “I’m looking forward to our collaboration.”
    (コラボレーションを楽しみにしています。)
    Person B: “Likewise.”
    (私の方こそ、楽しみにしています。)

2. 文中で「同じように」と繋げる時

エミリーのように、2つの事柄を対等に並べたい時に使います。

  • “We value quality and, likewise, efficiency.”
    (私たちは質を重視しますし、同様に効率も重視しています。)
  • “He is an expert in marketing and, likewise, a great leader.”
    (彼はマーケティングの専門家であり、同時に素晴らしいリーダーでもあります。)

似た表現との使い分け(徹底比較)

「私も」と言いたい時のバリエーションは他にもあります。
状況に合わせて使い分けられるようになると、英語表現の幅が格段に広がります。

表現ニュアンス使うシーン
Likewise非常に丁寧・エレガントビジネス・初対面・フォーマル
Same hereカジュアルで自然親しい同僚・友人・ランチ中
Me too最も一般的・感情的友人・家族・日常会話
The same to you「あなたもね!」というお返し季節の挨拶や「良い一日を」への返信
So am I / So do I文法的に正しい丁寧な同意会議や少し落ち着いた会話

 
💡「The same to you」との違いに注意!

Have a nice day! や Merry Christmas! と言われた時に Likewise と返しても間違いではありませんが、一般的には The same to you!(あなたもね!) がよく使われます。

Likewise は、どちらかというと 「(あなたの持っているその)感情や意欲が、私にもあります」 という時に使うとより自然です。

使う時の注意点

✔️ 「ポジティブな文」に対して使うのが基本

likewise は「相手の素敵な言葉」を鏡のように映して返す言葉です。
そのため、ネガティブな内容に対して使うと、相手を突き放したような、あるいは事務的な印象を与えてしまうことがあります。

  • 相手:“I’m so stressed out lately.”(最近ストレスがすごくて。)
  • あなた:❌ “Likewise.”(同様に。) → これだと「(あなたのストレスなんて知らないけど)私も同じようにストレスだよ」と、冷たく聞こえてしまう可能性があります。

このような場合は、“I feel the same way.”“I know how you feel.”(その気持ち分かります)と共感を示すのが正解です。

まとめ:言葉選びで「プロの品格」を纏う

今回のレッスンでは、エミリーのセリフから likewise という言葉を学びました。

  1. likewise は「同様に」「こちらこそ」を意味する上品な言葉。
  2. “Me, too” を卒業して、ビジネスや初対面で使うことで「品格」を演出できる。
  3. エミリーのように「お互い様」の精神を伝えることで、対等な関係を築ける。

エミリーがアウェイなパリのオフィスで「デキる女」として第一歩を踏み出せたのは、こうした細かい言葉選びに「相手への敬意」が込められていたからこそ。

「こちらこそ」と言いたいとき、次からはぜひ “Likewise.” と微笑んでみてください。
たった一言ですが、それだけであなたの英語はぐっとエレガントになり、相手に「この人は信頼できるプロフェッショナルだ」という印象を残せるはずですよ!

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